ノーマルマップの作成
Cities:Skylinesでは、ノーマルマップ(Normal Map)とよばれるテクスチャを作成することで、ポリゴンを用いずとも凹凸を表現することができます。 通常凹凸を表現するにはモデリングによって作っていくのですが、これだと例えばタイルやアスファルトなどの複雑なパターンにおいてポリゴン数がとても多くなってしまい、実用的でなくなってしまいます。
こういった「小さな凹凸」は、ノーマルマップを使うのが最もおすすめです。
下記の例を見てみましょう。
左がノーマルマップなしで、右がノーマルマップありです。右のほうが立体感がありメリハリのある描写になっていることがわかると思います。 これは、ノーマルマップの定義によりコンクリート部分やタイル部分に細かい凹凸を表現しているからです。
では、実際にノーマルマップを作ってみましょう。
xNormalのダウンロードとインストール
ノーマルマップを作るにはいくつかの方法がありますが、ここでは最も簡単と思われる「xNormal」というソフトを利用した方法をご紹介します。 このソフトを使うと、白黒の画像からワンタッチでノーマルマップを生成できます。
まずは下記サイトで「xNormal」をダウンロードしてみましょう。
ページ中腹に「Where can I download the program?」という項目があるので、ここでバージョンを選びます。 基本は「Latest」(SDKではないほう)で「Windows10」を選ぶのが良いでしょう。Windows7などを利用している方はそれでも構いません。
※ダウンロードできない場合には、ブラウザをEdgeにしてDLしてみてください。
インストーラに従ってインストールしていきます。
インストールが終わったらスタートメニューに「xNormal」が現れると思うので、「xNormal(x64)」をクリックして立ち上げましょう。
昔懐かしいUIが立ち上がるので、右のメニューから「Tools」を選びます。
左上の「Height map to normal map」を選び、ウィンドウを立ち上げます。
ウィンドウ左側が「Height map」を選ぶゾーンで、ここを右クリックし、ノーマルマップ化したいテクスチャを突っ込みます。
ウィンドウ下の「Height Source」は、このテクスチャのうちどの成分を使って高低差を生成するかを選ぶものです。「AvgRGB」か「Gray」を使っておくのが良いでしょう。
テクスチャを選んだら、右側のゾーンを右クリックして「Generate」を選びます。
ノーマルマップが作成されました。もう一度右クリックすると「Save normal map」というメニューが現れるので、これをセーブします。
このノーマルマップをCities:Skylinesに持っていったとき、凹凸が濃すぎたり薄すぎたりする場合があります。 そういうときは、右下の「Smooth」の値を、0.25~2.00ぐらいの範囲で上下させましょう。 おすすめは0.75-1.0で、0.25はかなりきつめの凹凸になり、2.0はほとんど凹凸がつきません。