初心者向けアセット制作チュートリアル ③Cities:Skylines読み込み編
noWorkshopオプションを使いこなす
Cities:Skylinesでは、アセットを自分で制作できる「アセットエディタ」の機能がありますが、通常ゲームを行う環境でそのままエディタを起動すると読み込みに時間がかかってしまいがちです。
アセットエディタは開いたり閉じたりが頻繁に発生するため、ここでは最小限のアセット・MODで読み込みができる -noWorkshop
オプションを使いこなしましょう。
まず、Cities.exe
にショートカットを作成します。
Steamを開き、Cities:Skylinesを右クリック→プロパティを開きます。
「ローカルファイル」タブをクリックし、「ローカルファイルを閲覧」ボタンをクリックします。
するとCities.exeが含まれたフォルダがエクスプローラで表示されるため、Cities.exeを右クリックし、「ショートカットの作成」を行います。
作成されたショートカットを右クリックし、「リンク先」の末尾に、 -noWorkshop
(半角スペースを頭に入れる)を追記します。
- 例:
"M:\SteamLibrary\steamapps\common\Cities_Skylines\Cities.exe" -noWorkshop
- 例:
M:\SteamLibrary\steamapps\common\Cities_Skylines\Cities.exe -noWorkshop
あとはショートカットを好きなフォルダ(スタートメニューがおすすめ)などに移動させて起動します。
起動時にこのような表示がSteamから出るため、OKをクリックして続行します。
起動すると、タイトルロゴ右側のワークショップ画面が黒くなって非アクティブ化されていることがわかります。こうなれば成功です。
データのインポート
では、このまま先のチュートリアルで作ったデータをインポートしましょう。
トップの「エディタ」→「アセットエディタ」をロードし、「新規」をクリックします。ロードするテーマを選ばされるので、適当なものにしてロードします。
起動すると上記のような画面が出現します。今回の看板は「プロップ」として作成したいため、右上の「プロップ」を選びます。
テンプレートにするアセットを聞かれます。ここでは、馬のマークをクリックして一般のPropを選択します。 テンプレートにするアセットがDLC産のものである場合、新しく作るアセットもそのDLCを必要としてしまうため、基本は右上に何もDLCのマークが付いていないアセットをテンプレートにしましょう。
ここでは広告パネルをテンプレートにしました。問題がなければ「次へ」を選びます。
ここで、先程作成したfbxファイルを選択できます。画像とfbxファイルが正しくインポートフォルダに配置されていれば、図のように3Dで表示されるはずです。
問題がなければ「続ける」をクリックします。
無事アセットが読み込まれました。ゲーム画面でぐるぐると確認し、問題がなければスクリーンショットを撮影します。 ゲーム下部のギアボックスのようなアイコンをクリックすると、サムネイル画像の撮影が可能です。
撮影が完了したら、あとは右上のギアボタンを押して「アセットを保存」をクリックします。すると以下のようなダイアログが開きます。
「アセット名」はゲーム内部で利用される名称です。トラブルを防ぐため、原則英語のファイル名にしておきましょう。
左下の名称はファイル名です。ここも原則アセット名と一緒にしておくとよいです。コメント部分は好きに書いて構いませんが、Find It!で検索する人のことも考慮し、英語と日本語の両方でコメントが書いてあると良いでしょう。
なお、もしこのときにサムネイルを独自のものにすることもできます。サムネイル画像横のフォルダマークをクリックすると、現在のアセットのステージングフォルダが表示されます。このフォルダはアセットのセーブ画面が開いているときのみ有効なフォルダなので、Cities:Skylines側でセーブ画面を閉じてしまうと無効になります。
この状態で「asset_thumb.png」を別なソフトで上書きすると、Cities:Skylinesの方でも画像が別なものになります。
問題がなければ「保存」をクリックします。これで保存完了です。
ワークショップに公開する
あとは作ったアセットをワークショップに公開するだけです。一度Citiesを終了し、 -noWorkshop
をつけず普通に起動してみましょう。(noWorkshopをつけているとワークショップに繋がらないため公開ができません)
次に「コンテンツマネージャ」に遷移し、自分のアセットが出てくるのを待ちます。時間がかかる・数が多い場合には、先程の「アセット名」を右上に入れて検索しましょう。
この状態で「共有」ボタンを押しましょう。
上記のようなダイアログが開きます。ここで、画像右下のフォルダアイコンを開きましょう。
するとこのようなフォルダが開きます。PreviewImage.pngは、Steamのワークショップ画面に表示されるトップ画像で、あとからSteam画面で変更できないものです。
この画像はいろいろな人にサブスクライブしてもらうために重要なので、できる限りオリジナリティのあるものに変更しておきましょう。画像サイズが500x500px以上の正方形をおすすめします。
また、contentフォルダ内には先程のcrpファイルがあります。
もしあなたが複数のcrpファイルを同時にパックにして公開したい場合、ここにcrpファイルを複数保存することでパックでの公開が可能です。 パック化する場合のcrpファイルは、アセットのセーブ画面でセーブした通常のcrpファイルで問題ありません。同じような種類のPropや建物はパックにして公開したほうが喜ばれるでしょう。
ただし、建物とPropを同時に公開し、かつその建物が同じパック内にあるPropを参照するケースでは、そのままアップすると不具合が起きますので調整が必要です(これは別途記事で説明します)。
500x500pxの画像を設定すると上記のようにアスペクト比がおかしくなりますが、無視して大丈夫です。
問題がなければ元の画面に戻り、「公開」ボタンを押します。
少し時間が経つと上記のような画面が立ち上がり、公開完了です。あとは画面内のサイドバーから「公開設定」を「非公開」にし、タイトルやスクリーンショットを編集後、「公開」に設定しましょう。
お疲れ様でした
以上で初心者向けアセット制作チュートリアルは終わりです。
ここで解説していないものとして、LODの作成、ディフューズマップ以外の画像作成などが挙げられますが、まずは上記の手順を一通りマスターし、それから他の技術に触れてみましょう。