初心者向けアセット制作チュートリアル ①モデリング編
Blenderでのモデリング
MOD・アセット制作のページにもありますが、3Dモデリングには無料のBlenderというツールを利用します。
Blenderは癖が強いソフトですが、使いこなすことであらゆる複雑なモデルが制作可能になるほか、癖の強さにも数日触ればまあ多少慣れてくるということもあるので、頑張って習得してみましょう。
ダウンロードとインストール
まずは上記リンクからBlenderをダウンロードし、インストールしましょう。
起動と日本語化については、MOD・アセット制作のページに記載があるためそれを参考にしてください。
最初の画面の説明
Blenderを起動するとこのような3D画面が出てきます。大まかにいうと画面左にある操作系が「現在のオブジェクトに対する操作」、右にある操作系が「シーン全体に対する操作」、下にある操作系はその両方、くらいに覚えておけば構いません。
マウスの中ボタンを押しながらドラッグで視点が回転し、ホイールでズームができます。視点を移動させるには、SHIFTキーを押しながら中ボタンをドラッグしてください。
最初のライトと四角形を消す
起動画面にあるカメラと立方体とライトを消しましょう。Blenderでは、右クリックでオブジェクトを選択できます。
画面下のモードが「オブジェクトモード」になっていることを確認し、
カメラ部分を右クリックするとカメラがオレンジになります。この状態でXキーを押すと削除ができます。「削除はバツのX」と覚えましょう。
同様に四角形も選択して削除し、ライトも消しましょう。
これでまっさらの画面になりました。
看板のメイン部分を作る① 立方体を正しく配置する
では看板のメイン部分を作っていきましょう。
モードが「オブジェクトモード」になっていることを確認し、
左側操作パネルから「作成」→「立方体」をクリックします。
クリックすると、妙な位置に立方体ができました。
Cities:Skylinesでは0,0,0がオブジェクトの中央に来ていないと予期せぬズレの原因になるため、オブジェクトの中心部を0,0,0に移動させます。
右側のパネル上部にある「+」をクリックします。
新しく「トランスフォーム」から始まるパネルが出てきたと思います。
見ての通り、「トランスフォーム」の「位置」がしっちゃかめっちゃかになっているので、これをX(横),Y(奥行),Z(縦)それぞれ0,0,0にします。
看板のメイン部分を作る② 立方体の寸法を変える
立方体が出来上がりました。現在この立方体は、一辺が2mの立方体で中心が0,0,0、すなわち「上半身が1m上に出ており、下半身1mは地中に埋まっている」状態です。 これを看板らしい大きさにするため、メッシュを編集して大きさを整えましょう。
まずは「編集モード」に入ります。オブジェクトモードが各種オブジェクトごとに消したり移動させたりするのに対し、編集モードに入ると、オブジェクト内の各パーツ(メッシュ)に対して消したり移動させたりをできます。
Cities:Skylinesではオブジェクトは1つしか認識されないため単一オブジェクトで作業することもありますが、基本的には1つのオブジェクトを作る→オブジェクトの内部を編集→同じことを繰り返した複数オブジェクトを配置する というワークフローになることを覚えておいてください。
「編集モード」に入るには、現在「オブジェクトモード」と表示されている部分をクリックして「編集モード」を選ぶか、TABキーを押します。
編集モードに入りました。
編集モードでは、「頂点」「辺」「面」のそれぞれを選択し、移動や拡張作業を行えます。例えば正方形をひし形にしたい場合には、頂点を2つ選択して移動させますし、平行四辺形にしたければ辺を選択して左右に動かせばOKです。
ここではこんなサイズの看板を作ります。
縦長で、縦3m、横2m、奥行き0.2mで、それが空中1mに浮いているような状態です。
まずは上面を移動させましょう。現在上面の高さは1mですので、この図に合わせると縦3m+浮遊1mで4mです。
選択モードを「面」にします。
下部のパネルから面のアイコンをクリックするか、「CTRK+TAB」で選択モードを「面」にします。
面選択モードになったら、オブジェクトモードのときと同じように右クリックで上部の面を選択し、移動させましょう。
選択状態で右上の「トランスフォーム」の「位置」から、Zを「4.0」にするとこうなります。
この移動方法は寸法を細かく制御したいときに便利で、具体的には図面通りに情報入力したい場合などに重宝します。
看板のメイン部分を作る③ いろいろな移動方法
次は1m地中に埋まっている底面を、1m浮遊させます。マウスの中ボタンをドラッグして視点を移動させ、底面を右クリックで選択します。
この状態で、青・赤・緑に伸びる矢印(ギズモ)の青色部分(Z方向)をドラッグしてみましょう。
こんな感じで、青い軸に沿って面が移動できると思います。
このドラッグした状態のまま、数字の「2」をキーボードから入力してみましょう。左下のステータスバーの表示が変わるはずです。
そして、現在の位置から2mのところに面が移動します。そのままドラッグしていたマウスボタンを離すと、以下のように面が移動しています。
右上の「トランスフォーム」の座標も、Zが1になっていることから、正しく移動できたことがわかります。
これで2つの面が移動できました。あとは前面と背面を移動させ、薄っぺらい板状にします。
まずは前面を選択し、次に「G」キーを押しましょう。すると自由に面が移動できるはずです。
これだとぐにゃぐにゃになるため、奥行き方向(Y軸)に沿って移動させるため、「Y」を押します。するとY軸が現れます。
あとはさっき同様に数字を入力します。今回は手前1m(Y=-1m)を手前0.1mにしたいので、「0.9」と入力します。なお、もし先ほどのぐにゃぐにゃ状態のままマウスをクリックして位置を確定させてしまった場合には、CTRL+Zを押してアンドゥしておきましょう。
これで、前面がY=-0.1mのところに移動できました。あとは背面を0.1mのところに移動させれば、奥行0.2mになりますね。
奥の面を選択し、「G」「Y」「-0.9」の順にキーボードを押すと、意図した形になるはずです。(もちろん他の方法で移動させてもかまいません)
以上でモデリングパートは終了です。次はテクスチャの適用に入っていきます。