Blenderのテクスチャのサイズを後から変更する方法
テクスチャ作成とモデリングを同時に進めている場合、後になって「テクスチャが足りなくなった」「テクスチャが余った」ということがよく発生します。 特に建物のモデリングでは、効率性を重視すると製作途中のモデルにUVを貼ったものをコピーしたりするため、テクスチャとモデリングを同時並行するスキルが必要です。
こういった場合にはテクスチャの利用量が読みづらいため、後々変更する必要がある場合もあるでしょう。
普通に変更するとUVの貼り直しが必要になる
ここに以下のようなUVマップのモデルがあるとします。ここまで極端な例はなかなかないでしょうが、「当初想定していたサイズよりも必要なサイズが小さかった」パターンです。
これは256x256pxのUVですが、無駄なので64x256pxに縮小してみました。すると以下のようになります。
このように画像の縮小に応じてUVも縮小されてしまい、これを改善するには再度の配置が必要です。 全体を選択して横幅2倍することもできますが、小数点以下のピクセルが丸められてしまうせいで微妙に数値が狂い、1px単位での編集が必要になることもあります。
Magic UVのインストール
そこで、画像のサイズを変更してもUVを維持するための方法として、Magic UVというアドオンのPreserve UV Aspect(UVのアスペクト比保持)機能を利用します。 インストールするには以下のページから最新版のファイル名をクリックします。
https://github.com/nutti/Magic-UV/releases
ZIPファイルをダウンロードしたら、Blenderの「ファイル」→「ユーザー設定」→「アドオン」の画面下部「ファイルからアドオンをインストール」をクリックし、ダウンロードしたZIPファイルを指定します。
インストールできると下のように2つアドオンが出てきます。片方が2.79用、片方が2.80用なので、どちらかをチェックして有効化します。
UVを保持したまま切り替える
次にBlenderのUVビューで「画像を開く」を押し、リサイズされた画像を開きましょう。画像を「開く」を押すと、Blender内に画像がストアされ、切り替えて利用することができます。「置き換える」を押すとストアされません。
先程のようにUVが変わってしまいました。この状態で、一旦Blenderデフォルトの機能で元の画像に戻します。
UVエディタ下部の画像ファイルをリストから切り替えてもとに戻します。
もとに戻ったら、今後は3Dビュー上で「U」を押してUVメニューを出し、一番下の「Preserve UV」をクリックします。 先程「開く」をした新しい画像が表示されているので、このメニューから画像を切り替えます。
アスペクト比が変わらないままテクスチャを小さくできました。
今回インストールしたMagic UVには、これ以外にも様々な便利機能があるので、ぜひ活用してみてください。 機能リスト・チュートリアル(英語)はこちらにあります。→ https://github.com/nutti/Magic-UV/wiki/Tutorial